Before (改善前)

6mm以上の厚板板金部品を、レーザー加工する場合、コーナー部分を直角やC面取りの形状にすると、エッジの部分が溶け込んでしまう傾向があります。これは、直角やC面取りの形状のコーナー部分の加工を行う際に、その形状を出すためにレーザーのスピードを減速してカットしなければならないからです。そして、レーザーカットのスピードを落とすことによって、熱がコーナーの部分に集中し、エッジの溶け込みを引き起こしてしまいます。

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After (改善後)

コーナー部分を直角やC面取りではなく、R形状に変更することで、減速することなくレーザー加工を行うことができます。直角やC面取り形状とは異なりレーザーカットのスピードの減速がないので、熱がコーナー部分に集中することがなく加工でき、エッジが溶け込んでしまうこともありません。また、レーザーの減速なく加工することができるので、レーザーカット自体の加工時間の短縮、加工コストの圧縮にもなります。

POINT(要約)

板金加工品のコーナー部分が尖っていると、取り扱い者の手を切ってしまったり他の製品に傷をつけてしまったり、思わぬ怪我や事故につながる可能性があります。コーナー部分をR形状に変更することによってなめらかな形状になるため、怪我や事故の防止にもなります。