クーラントとは?
そもそも “クーラント” とは冷却材を意味します。クーラントは例えば、自動車のエンジンや工作機械などで用いられます。マシニングセンターや旋盤などの工作機械を用いて金属の切削や研削などを行う際、工具・被加工物が高速回転し接触するため熱を持ってしまい、その熱が原因で工具の劣化や被加工物の歪みの原因となります。また、自動車に於いては、エンジン自体が熱を持つため不具合が発生したり、場合によっては故障に至るケースもあります。それらを防ぐために、クーラントを用いて工作機械やエンジンが持つ熱を逃がしています。そのため、クーラントは工作機械やエンジンなどの機能を保つために重要な役割を担っています。
工作機械においては、クーラントのことを研削油剤や切削油剤などと呼ぶこともあります。工作機械に用いられるクーラントは潤滑性の向上や防錆性の向上、切子の付着防止など様々な機能を持つため、必ずと言っていいほど使用されます。工作機械で「クーラント」と呼ばれる場合は「冷却」に、「研削油剤・切削油剤」と呼ばれる場合は「潤滑性」「防錆性」「切子付着防止」に重きを置いていることになります。また、クーラントと一口に言っても、水やエチレングリコール、油など様々な成分のクーラントが存在しています。
クーラントタンクユニット(クーラント装置)とは?
クーラントタンクユニットはクーラントを供給する装置のことを指します。上記で述べたとおり、マシニングセンターやフライス盤、研削盤などの工作機械や自動車、洗浄装置などクーラントが必要なものに対して取り付けられます。クーラントタンクユニットと一口にいっても、濾過機能付きのクーラントタンクユニットや高圧クーラントタンクユニットなど様々な種類のものが存在しています。
また、クーラントタンクユニットは様々な構成部品を組み立てて作られます。例えば、サクションフィルターやバケットセパレーター、マグネットキャッチャー、サイクロンセパレーターなどがクーラント装置に用いられます。そのため、クーラント装置を製作する上で、板金加工に加えて電気配線や電装組み立てなどの技術も必要となります。
クーラントタンクユニット製作のポイント
クーラントタンクユニットの製作のポイントを以下で紹介します。
<実液検査の実施>
クーラントタンクユニットはクーラントを供給するための装置なので、実際に私用した際に不具合が発生しないかどうか検査を行う必要があります。実液による検査を行うことで配管からの液漏れやポンプモーターなどの電装組み立てを行った機械が正しく動くか動作チェックを行った上でお客様の元に納品することが求められます。
<設計から電装組み立てまで社内で一貫対応>
クーラントタンクユニットの製作は、設計・精密板金加工・溶接・組立が必要になります。特に組み立てに関しては、締結部品による組み立てだけではなく電気配線や電装組み立てが必要になります。これらを一貫して対応することで外部業者への依頼が不要となり、短納期でお客様に製品を提供することができます。また、実液検査などを通して、仮に誤作動等を起こしてしまう場合 自社で電装組み立てまで対応できないと更に時間がかかってしまいます。そのため自社で設計から電装組み立てまで行うことがクーラントタンクユニット製作のポイントと言えます。
板金ユニット装置 設計・組立.COMのクーラントタンクユニット製作事例
『板金ユニット装置 設計・組立.COM』では、各種板金ユニット品の設計から製造・配線・組立を社内で一貫加工を行っています。そのため、今まで様々なクーラントタンクユニットを製作してきており、本サイトにも製作事例として多数公開しています。
各種クーラントタンクユニットの詳細なスペックや製作時のポイントを詳しく記載していますので、是非一度ご確認ください。
<板金ユニット装置 設計・組立.COMが製作したクーラントタンクユニット>
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