Before (改善前)

フレームや架台といった製品の図面では、材料に二等辺山形鋼(アングル鋼)が指定されているものが多くあります。ユニット装置やユニット機器に使用される、フレームや架台の組み立てを行う取り付け穴には、ケガキ、ポンチ、下穴、仕上げ穴、面取り加工を行います。また、タップ穴の場合には、その後、タップ加工が必要です。二等辺山形鋼(アングル鋼)を使用すると、機械加工の追加工・二次加工が必要となるので、その段取り工数が発生します。

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After (改善後)

耐荷重が求められない製缶板金品であれば、二等辺山形鋼(アングル鋼)ではなく、t4.5やt6.0、t9.0などの板材を曲げた部品を使用することで、機械加工による追加工を不要とします。取り付け穴、タップ穴は複合加工機などの板金加工設備にて加工を行った後に曲げ、必要なアングル形状を作ります。板金加工設備にて穴あけまで行うので、正確な穴位置で加工を行えます。さらに、複合機を使用すると効率的に加工を行うことができるため、全体の加工コスト、製作時間も圧縮することができます。

POINT(要約)

アングル鋼などの形鋼は、板材に比べて材料費が割高になるだけでなく、在庫が無ければ入荷にも時間がかかります。また、端切れや残材なども発生し、管理面でもコストが必要になります。板金の曲げ部品に変更することにより、定尺のシートに割り付け、他の部品と混ぜて加工することもできるので、コストを抑えることができます。