製品属性(仕様)
製品 分類 | 板金ユニット | 業界 | 工作機械業界 |
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機能 | 冷却・潤滑・排出 | サイズ | H:120×W:150×D:1,250 |
材質 | SPHC/STKR(t=2.3) | 工程 | 設計/展開・プログラム/ブランク/曲げ/溶接/塗装/組立 |
製品画像(様子)
特徴
この製品に、板金加工品にノズルや配管口がついているのは、工作機械の加工室内にクーラント液を噴射するための板金組立品になるからです。
加工室内に付着した切り屑を流す為のクーラント液を、角パイプの中を通してシャワーにする為の板金ユニット部品です。クーラント液の入り口が2つに対して、噴出するノズルは5つあり、さらに予備ポートも4つ設置されています。
2つの配管口からクーラント液が入ると、角パイプ内でクーラント液が一旦溜まる構造です。
そして、5つのノズル部分から工作機械内で発生する切り屑を流すために、最適なクーラント液の噴射ができる構造です。
板金部品としての詳細な加工内容は以下の通りです。クーラント液を取り込む部分とシャワーノズルを取り付ける部分の角パイプ部には、フロードリルを使用して、バーリング加工がされています。
更に、PTタップを立てて、継手類を組み付けられるようになっています。フロードリルを使用する以前は、市販のソケットを購入し、水漏れしてを防止するためにソケットを全周溶接を採用。
この全周溶接は溶接個所が局所部分内でも大きくなり、溶接後の歪み取りに膨大な工数がかかっていました。それに対して、フロードリルを使用することで、加工熱による歪みは最小限に抑えられます。
フロードリルは、タングステンカーバイド素材のドリルを高速回転させ、対象物に接触させることで発生する摩擦熱によってバーリング形状を成形するためのドリルです。
特徴として溶接熱による歪が発生しにくい点があり、板金加工において溶接の歪み除去工程が発生しにくくなっています。